「SmartTrigger」開発進捗レポート Vol.1 ES1完成。SLA筐体の写真を紹介


スマートフォンからワイヤレスでデジタル一眼のシャッターが切れる「SmartTrigger(スマート・トリガー)」、開発機のES1(エンジニアリングサンプルVersion1)がオフィスに届きましたのでご紹介。

エンジニアリングサンプルとは試作機のことで、筐体と電子基板が問題なくフィットするかを確認したり、 折れやすい、割れやすいといった使い勝手の問題がないか、また製造時に組立しづらくないか?といった様々な問題を解決するために製作します。

筐体の中には試作基板が収められています。これも製品と全くおなじサイズ、構造を目指して作り、電気的、構造的に問題がないかを確認します。

筐体はSLA(Stereo Lithography Apparatus)と呼ばれる方式を使った3Dプリンタで出力。CADデータをWebページから出力業者に送るだけ。高価な3D プリンターを買うこと無く、数千円で出力ができてしまいます。今回はインターカルチャーさんという業者にお願いして、7,000円ぐらいでした。

SLA方式がなぜいいのかというと、このように透明の樹脂を出力できるのです。そうすることによって、内部で部品同士が干渉しないか、想定通りの場所に臓物(内部部品)が収まっているかどうかといったことが確認できるからです。

上の写真でプラスチック製のスリーブ(筒状部品)が写っていますが、製品版ではこの部分はアルミニウムの押し出し材で製作いたします。あくまで簡単かつ安価に3Dプリンターで形状を確認しようという意図でしたので、アルミニウムで作る予定の部分もプラスチックで作ってしまったというわけです。

電源は単4電池1本で、eneloopを使った場合は1ヶ月に1,000枚のリモート撮影を行なった場合でも1年6ヶ月以上は電池交換の必要がありません(電源ON時間4時間/月と仮定した場合)。単四電池がちゃんと収まるかどうか?電池を保持するバネの構造は問題ないか?取り出しにくい、といったことはないか?といったあたりもこのES1筐体にて確認します。

デジタル一眼と並べてみたので、大きさをイメージいただけるでしょうか。このままのサイズで量産品を作る予定です。

こんな感じで着々と製品化にむけて進んでいるSmartTriggerは、2013年1月~2月の発売に向けて鋭意開発を進めております。新しい情報は随時お知らせしますので、Cerevo DASH/CAMPFIREにてご支援いただいた方はいましばらくお待ちください。

また、一般販売も決定しており、現在サイトでは予約を受け付けております。Bluetooth 4.0に対応したiPhone 4S/5、iPod touch 第5世代、一部のiPadでご利用いただけますので、興味のある方はこちらから予約をお願いいたします。カメラの適合などは下記ページをご確認ください。

SmartTrigger 本体 (ケーブルなし) – CerevoStore
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